何年かぶりに朝まで生テレビを観ました。テーマは日米関係・日中関係。
世界最大のマーケットとなり、益々発言力を増す中国。友愛首相・普天間基地・トヨタ問題でギクシャクする日米関係。さあ、日本はどうすればいいの?という趣旨でした。
結論がでない番組なので、どうすれば良いのかは分からなかったのですが、東海大学教授の葉千栄さん(日本国籍を取得している中国の方)が「中国マーケット、内需拡大は日本にとってはチャンス」「世界での日本の発言力が低下している」と発言していたことが印象的でした。
2008年~2009年上半期で、日本の最大の輸出先はアメリカから中国に変わり、今後ますます日本の市場戦略は対中国の重要性が増します。タイ・バンコクにいると良く分かるのですが、リーマンショック以降、日本の影響力の低下が顕著になったな~、と色々な人と話していると感じます。
日本人としては少し残念な気もしますが、日本の発言力・影響力が低下することは仕方がない事なので、アジアにおいては中国を意識した企業戦略をもっと具体的にしないとダメだと考えています。
日本のリーダー(首相)は「首相になること」が目的で、首相になって「どんな成果を出すか」がスッポリ抜けている気がします。一国の首相が「友愛」という姿勢で外交に挑むのは、あらゆる交渉で自らの立場を悪くしているだけだと思います。直接選挙で日本のリーダーを選ぶ仕組みが欲しいところです。
葉千栄さんはユーモアに富み、和して相手の発言を制する姿勢にかなり好感が持てました。日本の政治家も、もっとユーモアのセンスがあると、物事がスムーズに進むかもしれません。
先日までアソークの近くのホテルに滞在してましたが、何度か赤シャツを来たタクシン派のデモ隊に遭遇しました。
当初100万人を動員すると宣言していたUDDですが、実際には5万人程度しか集まらなかったようです。今回はタイの最高裁判所が、タクシン元首相の資産を6割凍結(1,200億円弱)する決定が下されたことが発端だったため、そもそも大義名分がイマイチ。
セブンイレブンやマックの時給が30B(90円程度)のところ、デモに参加すれば日給1,200B(3,500円くらい)貰えるらしいです。もし日給1,200Bが貰えなかったら1万人参加していたかどうかも怪しい気がします。
タクシン元首相は、北部・東北部の貧しい農民からの指示を受けており、バンコクでは余り人気がなく、バンコクの当社の新卒スタッフは「こんな騒ぎになって恥ずかしい」と極めて冷静でした。
「日本人はこの騒ぎをどう思うか?」と聞かれたので、「昔、田中角栄というカリスマ政治家が居て、、、、」と説明したのですが、イマイチ理解できなかったようです。。。
「米国債の放出」は中国の切り札にならない、先に倒すべき相手は「日本」
Record Chinaに中国は日本を先に倒すべきという趣旨の記事がありました。個人的には中国人の友人も多く、上海は好きな都市のひとつで、夏王朝から始まる中国の歴史にも興味があり、中国のことは好きだったりします。今回のエントリーは、数字上の話ということで。
実質的に中国のGDP(国内総生産)は日本のGDPを追い抜きました(測定の仕方にもよりますが)。GDPはその国の経済規模を推し量るには確かに有効ですが、本当に大切な数値は一人あたりのGDPを示すPPPです。
2008年の数字ですが、日本のGDPは4兆9,106億ドル、一方中国のGDPは4兆4,016億ドルです。一方、日本のPPPは34,115ドル、中国は5,962ドルです。GDPの数字はほぼ一緒ですが、一人あたりの生産量は6倍~7倍もの差があります。
PPPは日本・中国の平均月収にも反映されていて、日本人の平均月収は314,000円、中国人の平均月収は46,200円です。物価の違いがあるので、一概には比較できませんが、中国は現在の経済規模を5倍くらいまで大きくしないと、国民の平均的な所得は日本と同じ水準にはならないと考えてもよいと思います。
中国のGDPが5倍になるには、中国の毎年の経済成長率を単純に10%と定義しても、最短で20年くらいはかかる計算になります。GDPではなくて、PPPをみないと本質的な国の豊かさは計れないと個人的には考えていますが、如何でしょうか。GDPベースで倒すとか倒さないとかいう議論をするのは意味がないかと。。。
中国人への評価は、中国経済に対する嫉妬や羨望も多分に含まれている気がします。リーマンショック以降のアジア・世界の経済は中国の内需によって支えられている一面があるので、友愛などではなく、現実に即した友好関係を構築すべきですね。