タイの携帯キャリアについて

タイは日本とは違い、携帯電話と通信を提供する会社は自分で選ぶことができます。

通信を提供している会社でもっとも大きい会社が、シェア44%のAIS(Advanced Info Service)、2位がシェア30%のDTAC(Total Access Communication)、3位がシェア23%のTure Moveです。

1位AISの親会社はタクシン元首相が設立したシン・コーポレーションです。2006年にシンガポールの政府系投資会社テマセクに一部の株が売却されましたが、主要株主はシンコーポレーションの42.7%であり、テマセクは19%の出資比率です。AISはシン・コーポレーションの本体でもあり、タイ有数の時価総額を誇ります。現在の社長はタクシン元首相の妹のインラック・チナワット氏。

2位のDTACは、Total Access Communicationが正式名称ですが、タイ語のDii(良いという意味で、ディー)に略称をつけて、D-TACと呼ばれています。タイの華人系財閥のベンジャロンクン家が1989年に設立し、1995年にシンガポール証券取引所に上場しました。しかし、2005年10月にノルウェーの通信企業テレノール社が出資比率を引き上げ、現在はベンジャロンクン家ではなく、テレノールが経営を握っている状況です。

3位のTure Moveは、タイのコングロマリットであるCPグループ(ロンドン証券取引所上場企業)の系列会社です。CPグループは1921年に訪タイした謝兄弟が植物の種を販売して礎を作った会社で、種→家畜飼料→養鶏業→世界最大の肉鶏業者→世界最大級のエビの養殖と大きくなった会社です。CPグループは、中国にも積極的に投資をしており、中国最大の外資系企業だったりします。アジア通貨危機で大きく痛手を負ったものの、先見性があるんですね。

Ture Moveは、1990年にテレコム・アジアの社名で設立され、1993年にタイ・証券取引所に上場、2001年にテレコム・アジアとフランスのオレンジSA社が合弁してTrue Moveの前身を設立し、2004年にTure Moveとなりました。タイでiPhoneを独占的に提供・販売してます。

Ture Moveは、固定回線・有線などを合わせるとタイ最大の通信業者であり、バンコクの都市部ではTrue のWi-Fiが一杯とんでます。